妊娠したら気をつけたい食べる魚の選び方


妊娠したら気をつけたい食べ物にはとてもたくさんのものがありますよね。お肉類や大豆類など、栄養がたくさんあるものに限って注意しなくてはならない点が多くて困っている方も多いと思います。
お肉類や大豆類だけにとどまらず、実は魚を食べる際にも注意が必要だと言われていることをご存知ですか?ここでは、妊娠中に気をつけたい魚の選び方について、確認していきたいと思います。

妊娠中に魚を食べるのはダメなの?

妊娠中に魚は食べないほうが良いとも言われていますが、実際にはどうなのでしょうか。魚にはタンパク質・カルシウム・DHA・EPA(主に青魚)などが豊富に含まれているため、赤ちゃんにもいい影響を与えることができそうですよね。ですが、厚生労働省のパンフレットによれば、魚の種類によっては水銀量が多くなっているものもあるため、量を調整する必要があると注意が促されています。
水銀量が多い魚を食べてしまうと、胎児の発育に悪影響を及ぼす可能性があるため、このような呼びかけがあるのですね。さらに最近では、放射能問題も注目されていることから、セシウムなども懸念されています。
魚を食べてはいけないのではなく、魚を食べる際には注意しなくてはならない種類があるということです。

注意したい魚はこれ!

水銀が多く含まれている可能性が高い魚として、妊娠中に注意したい魚は、以下のような種類です。

  • キンメダイ
  • メカジキ
  • キダイ
  • メバチ
  • クロマグロ

マグロ類は海の中を広く泳ぎ回る魚であるため、放射能の影響はほぼないと言われています。ですが、水銀がたくさん含まれている可能性が高い魚と言われていますので、注意が必要です。
どうしても食べたい場合には、1回の量を刺身1人前までにするようにし、食べる頻度は週に1回のみとしてください。

  • うなぎ
  • ほっけ
  • カレイ
  • たら

産地によっては放射能が検出されているものもあり、あまり移動をしない種類でもあることから、放射能物質セシウムの注意が必要な魚です。

  • くるまえび
  • はまち

これらの魚は養殖が多い魚であり、抗菌性物質の残留が懸念される種類です。
もちろんしっかりと管理されてはいますが、下ごしらえを念入りに行うことで安全に食べられるようにすることが大切です。

特に注意が必要ない魚はこれ

反対に、特に注意する必要がないとされている魚の種類は、以下のとおりです。

  • キハダ
  • ビンナガ
  • ツナ缶
  • サケ
  • アジ
  • サバ
  • サンマ
  • イワシ
  • タイ
  • ブリ
  • カツオ
  • メジマグロ

このような魚は特に注意が必要ではないとされており、問題なく食べることができます。ただし、イワシは季節によって日本海の北上・南下を行う魚であるため、季節によっては産地をチェックしておく必要があります。
そして、サケはサケでも、サーモンには水銀が含まれていることが多いため、妊娠中には避けるようにしてくださいね。
魚には良質なタンパク質、DHA、カルシウム、エイコサヘンタエン酸など様々な栄養素が含まれており、妊娠・出産においてもバランスのいい食事をとるために欠かせないものです。ですが、注意すべき魚もいるということを知っておくことで、妊娠・出産時の胎児へのリスクを抑えることができます。
覚えづらいという方は、好きな魚についてだけでも知識をつけておき、胎児に悪影響にならない食べ方をするように心がけてくださいね。

おわりに

ここまでの話の中で、妊娠中に魚を食べてはいけないというわけではなく、食べる種類に注意が必要であることがお分かりいただけたかと思います。水銀や放射性物質は、赤ちゃんの発育だけではなく妊婦さんの身体にも悪影響となりますので、産地をチェックしたり、注意すべき魚は避けるなどの工夫が必要です。季節の魚を美味しく食べて、栄養をたくさん摂り、元気な赤ちゃんを産めるようにしたいですね。

参考サイト

これからママになるあなたへ – 厚生労働省
広島市 – 妊婦の方々へ~魚介類の摂取と水銀に関する注意事項~
メチル水銀:マグロ過食に注意 妊婦から胎児へ影響 – 毎日新聞